「ワニブタ絵本ガイドブック」

子どもたちも楽しんで読める子どもの権利条約の「手引き」がほしい。

 そんな声に応えてガイドブックを作りました。

 子どもには、カレンダーでおなじみワニブタワールドが楽しく呼びかけ、おとなには、国連子どもの権利委員会が作成した「総合的解説」や、昨年3月の「国連勧告」に基づいて、わかりやすく語りかけています。

 小さい子どもたちは「絵本」として、ちょっと大きな子どもたちは「呼び掛け」として、おとなのみなさんは「解説」として読んでください。

 そして、いっしょに語り合っていただければ、ワニブタもよろこびます。

監修:増山均(早稲田大学名誉教授/子どもを守る会会長/31条のひろば実行委員長

作画・レイアウト:前田達彦

著作:増山均/大屋寿朗(Art.31代表/31条のひろば事務局長)

発行:Art.31

子どもの権利条約・子どもの文化権(31条)

ワニブタ絵本ガイドブック

 

日本中の子どもたちに子どもの権利条約を届けたいのです。

 大人も子どももみんなで語り合いたいのです。

 日本中に広げていくために、お力をお貸しください。

 1冊500円(税込)送料:5冊未満200円、5冊以上無料

 20冊以上まとめてご注文いただければ、

 普及協力費として頒価の20%を還元します。

 団体やグループ等で100冊以上まとまる場合はご相談ください。

 規模によって、さらに還元いたします。 

私の名前は「国連・子どもの・権利・条約」

「子ども時代」を保障するための6つの権利

あとがき

 

「ゆっくりさせて!」

「のんびりしたいよ!」

「いっぱい、いっぱい、遊びたいよ!」

「もっとわかるように教えてよ!」。

 日本中から、子どもたちのさけびが聞こえてきます。競争的な社会と教育制度の下で、からだとこころにストレスをいっぱいにため込んでいる日本の子どもたち。健康な成長と発達環境を取り戻し、豊かな子ども時代・子ども期を保障していくために、国連子どもの権利条約の内容をまなび、もっともっとみんなにひろめたいのです。この条約の42条で「締約国は、条約の原則および規定を成人および児童のいずれにも広く知らせること」と約束しているのですが、その内容は30年たった今も日本ではほとんど知られていませんし、十分に活用されてもいません。

そこで私たちは、親と子が一緒に読むことができて、おとなと子どもが一緒に考え合う手がかりになるガイドブックを作成することにしました。何とも親しみやすい、不思議な魅力で人気の「ワニブタカレンダー」の前田達彦さんの絵が、子どもたちをワニブタワールドに誘います。条約の解説は、子どもの権利条約の採択と批准以来、特に31条の重要性に注目して、この条約を普及してきた「31条の会」とArt.31のとりくみの蓄積に学びながら、増山均と大屋寿朗が担当しました。ワニブタワールドで遊びながら、子どもの権利条約と31条を語り合あえたら楽しいですね。

子どもたちは現在の社会の構成員であり、未来社会の担い手です。まだ成長の途上ですから失敗をしたりつまずいたり、理解や配慮がいきとどかなかったりすることもあるでしょう。しかし、時に素晴らしい発想や行動力を示すエネルギーを秘めています。子どもたちは家庭や社会の環境の制約をうけながらも、一生懸命生きています。子どもたちを一人の人間として尊重し、子どもたちの声にじっくりと耳を傾け、一緒になって、子どもにとって社会にとって一番良いことを考え合い、ともに行動していきたいと思います。

今こそ、子どもの権利条約の具体化を!皆さん、ごいっしょに。

 

(増山均・大屋寿朗)