ワニブタアピールポスター

子どもたちの目につくところに、たくさん張りたいのです!

みなさんの力をお貸しください。

ポスターは無料で進呈いたします。送料のみご負担ください。 

●遊びは子どもの主食です!!

  ―今こそ、子どもの権利条約と

     子どもの文化権(第31条)を子どもたちに!

 

子どもの権利条約31条の会共同代表 増山 均(早大名誉教授)

 

 新型コロナウイルスの感染拡大により、子どもたちは、突然、学校が休校になり、友達と会えなくなりました。十分な説明もなく、声を上げる場も与えられず、学びの場が奪われました。校庭も体育館も使えず、公園の遊具には、立ち入り禁止の黄色いテープが巻かれ、遊具も遊び場も奪われました。

 いま、学校や公園が再開しはじめましたが、「新しい生活様式」の確立ということで、友達との距離を置かなければ遊べない子どもたち。仲間と手をつなぎ、体をぶつけあい、大声を出して遊べなくなった子どもたち。「学習の遅れを取り戻す」ために、たくさんの課題を背負わされている子どもたち。

 いっぱい いっぱい<ガマン>をしてきて、今なお<ガマン>をさせられている子どもたち。

 そんな子どもたちに、「子どもの権利条約31条の会」は呼びかけます。

 自分が自分であるために、自分で考え、仲間と話し合い、それぞれが自由に自分の意見を声に出しあおう。

 未来に向かってだいじなことを見失わないために、「一番いいこと(最善の利益)」を見つけるために、子どもとおとながいっしょに考える機会を増やすために、このポスターをつくりました。

 「子どもの権利条約31条の会」は、<子どもの最善の利益(第3条)>や<子どもの意見表明権(第12条)>を定めた国連子どもの権利条約(1989年採択、1994年批准)を重視し、とりわけ子どもの健やかな成長・発達のためには<子どもの文化権(第31条)>が不可欠の権利であることを広めるための取り組みを続けてきました。子どもの権利条約第31条には、遊びの権利が、子どもの休息権・余暇権および文化的生活・芸術への参加権とセットで捉えられています。

 国連子どもの権利委員会は、第31条に関する「ジェネラルコメント17号」(2013年)を発表しましたが、そこには遊びの保障は、「子ども時代の喜びの基本的かつ不可欠な(生死にかかわるほどの)側面であり・・・」と書かれています。また、コロナウイルスの世界的な感染拡大のもとで、緊急声明(2020年4月8日)を出しました。そこにはパンデミックへの対応が子どもの最善の利益の原則を反映したものになることが指摘され、第1番目に31条の権利の保障が掲げられています。また特に大切なこととして「意思決定のプロセスにおいて子どもたちの意見が聴かれかつ考慮される機会を提供すること・・・決定に参加していると感じることができるべきこと」を指摘しています。

 「子どもの権利条約31条の会」は呼びかけます。     

 今こそ、子どもの権利条約と子どもの文化権(第31条)を子どもたちに!

 「一番いいこと(最善の利益)」を見つけるために、子どもとおとながいっしょに考える機会を増やしましょう!